今日は人の離職に関して書きます。
初めてカミングアウトする話です。
数年前だったと思いますが、その頃は社員がかなり辞めていました。(厳密いうと起業から数年前まで社員定着がとても悪かったです。)
当時の私は、辞められることに寂しい気持ちはありながらも「まあ、ついてこれない人は仕方ないよね」と自分に言い聞かせていました。
そんな中、経営者が集まる会合で社員が全く辞めないという社長にお会いしました。
前述のように自分に言い聞かせてはいたものの、やはり辞めていくというのは違和感がある、且つ偽善者だろ!と穿った気持ちも含め名刺交換に行き一つ質問してみました。
「うちの会社めちゃくちゃ人が辞めるんです。ついてきて欲しいと思ってはいますが、仕方ないかな~と思ってはいます。どう思いますか?」と聞いたところ、
その経営者さんは「クビなんですねー」と言われました。
私は即座に「いやいや、クビにしてませんよ。そこまではしないです。勝手に辞めていくんです!」と言い返しました。
そうするとその経営者さん。
「何言ってんですか?クビになったのはあなたですよ」と言われました。
「え?」と思いましたが、あまりの衝撃でそのあとは何も話せませんでした。
私の経営者人生でもかなり人生を変える一言だったので、絶対忘れません。
翌日「ああ、そうだったんだ!経営者が社員を辞めさせることもあるへ反面、退職というのは社員が社長(会社)をクビにしているんだ!」と初めて気づきました。
世の中「採用できない」「内定辞退」「人が辞める」という事がありますが、全てではないにしろ経営者が良い経営をしないのでクビになっているんですね。
ベンチャーの成長過程において、社員がついていけずに辞めていくというパターンを聞きますが、本当に2倍3倍売上が伸びているのならそういうこともありますが、130%とか150%の伸長で辞めていくのであれば、それは「経営者がクビになっているのかなあ」と思います。
転職が容易な時代なので全てそれで片付けるつもりは毛頭ありません。
しかし会社を経営している限り、社長は自責論で考えなければ成長はあり得ません。
会社は社員にとってどこまでも魅力的でなければいけないし、社長も魅力的じゃないといけません。
当時社員が辞めていったことは、エンドラインより魅力的な会社があり、私より魅力的な社長がいたからでしょう。
その後すぐにあしたのチームさんに依頼し評価制度の導入に踏み切りました。
会社はしっかりしたVISIONを掲げ、実現し、環境を良くして社員にクビにされないようにしなければいけませんね。
※かと言って、人手不足だから辞められるのを恐れて教育や指導をしないのもダメです。厳しくしかる時は叱り、褒めるときは褒める。基準は経営者の求めるレベルに合わせる事が大事だと思います。その辺りはまた後日。